【ネタバレあり】映画『名探偵コナン 緋色の弾丸』のあらすじと感想

基本データ

タイトル:名探偵コナン 緋色の弾丸
公開日:2021年4月16日
原作(以下敬称略):青山剛昌
監督:永岡智佳
出演者:高山みなみ、池田秀一、山崎和佳奈、小山力也、日髙のり子、田中敦子、森川智之、杉本ゆう、林原めぐみ、山口勝平、松井菜桜子、緒方賢一、岩居由希子、高木渉、大谷育江、浜辺美波ほか
主題歌:東京事変『永遠の不在証明』

登場人物

レギュラーキャラクター

江戸川コナン(高山みなみ):主人公。工藤新一が黒の組織に毒薬を飲まされて子どもになった姿。
工藤新一(山口勝平):コナンの本来の姿。高校生探偵。
毛利蘭(山崎和佳奈):新一の幼馴染にして彼女。空手の達人。
毛利小五郎(小山力也):蘭の父親。「眠りの小五郎」で知られる私立探偵。
灰原哀(林原めぐみ):元組織の一員。新一と同じく毒薬で幼児化。
阿笠博士(緒方賢一):発明家。ユニークで有用な探偵グッズをコナンに提供。
吉田歩美(岩居由希子):少年探偵団の1人。
小嶋元太(高木渉):少年探偵団の1人。
円谷光彦(大谷育江):少年探偵団の1人。
鈴木園子(松井菜桜子):蘭や新一の同級生。鈴木財閥の御令嬢。

赤井家+α

赤井秀一(池田秀一):長男。FBI捜査官で、凄腕の狙撃手。普段は大学院生の沖矢昴に変装。
メアリー世良(田中敦子):母。イギリスのMI6エージェント。新一と同じく幼児化。
羽田秀吉(森川智之):次男。六冠の称号を持つプロ棋士。記憶力と洞察力に優れる。
世良真純(日髙のり子):長女にして末っ子。蘭たちの同級生で女子高生探偵。コナンの正体が新一だとほぼ確信。
宮本由美(杉本ゆう):警視庁交通部の婦警。秀吉とはかつて交際・破局したが、現在よりを戻している。

FBI捜査官(赤井以外)

ジョディ・スターリング(一城みゆ希):赤井とはかつて交際。拳銃の腕前に優れる。
アンドレ・キャメル(梁田清之):抜けてる面も多いが、ドライビングテクニックはかなりのもの。
ジェイムズ・ブラック(土師孝也):赤井ら3人の上司。基本的にサポート役で、派手に動くことはない。

オリジナルキャラクター

石岡エリー(浜辺美波):リニアのチーフパーサー。明るいドジっ子。
井上治(鈴村健一):リニアの開発チーフエンジニア。
白鳩舞子(平野綾):日本WSG協会広報。
ジョン・ボイド(楠大典、ライアン・ドリース):日本コード(自動車会社)CEO。
アラン・マッケンジー(チャールズ・グラバー):国際WSG協会会長。元FBI長官。

あらすじ

プロローグ

15年前のデトロイト、手首を後ろで縛られた男性が、必死の形相で何者かから逃げている。
発車間際の電車に駆け込み乗車し、安堵の表情を浮かべた男性だったが、乗車の瞬間に後ろから拳銃で撃たれ、そのまま死亡。

撃たれた男性を見て逃げ惑う乗客とは裏腹に、ホームの縁まで歩いてきて男性を見下ろす1人の日本人の姿が。
電車は死亡した男性を乗せたまま発車する。

鈴木会長拉致事件

時は流れて現代の東京、江戸川コナンは、毛利蘭や灰原哀、少年探偵団(吉田歩美、小嶋元太、円谷光彦)と共に、東京の芝浜ビューホテルで開かれたWSG(World Sports Games:4年に一度開かれる国際的なスポーツの祭典)の協賛企業壮行会に来ていた。

そこへ、蘭の同級生の鈴木園子と、その両親が合流する。
園子は、世界的財閥でWSG東京のスポンサーでもある鈴木財閥の御令嬢で、蘭やコナンたちをコネで壮行会へと招いた張本人。

壮行会では、元FBI長官で現在は国際WSG協会会長のアラン・マッケンジーからのビデオメッセージが流れた他、WSGの開会式に合わせて、新名古屋駅-芝浜駅間を最高時速1,000kmで走行する真空超電導リニアライナーが開業すること、最初の運転にはWSGスポンサーのトップと、抽選で選ばれた一般人が乗車できることが発表された。
なお、説明を担当したのは、日本WSG協会広報の白鳩舞子と、リニアのチーフパーサーの石岡エリー。

順調に進んでいた壮行会だったが、会場が突然停電。
すぐに復旧したものの、園子の父である鈴木会長が姿を消してしまう。
園子は、近くにいた日本コード(自動車会社)CEOのジョン・ボイドに「父を見ていないか」と尋ねるが、ジョンは苦悶の表情を浮かべて「知らない」と言い捨て、足早に去っていく。

まもなく警視庁が到着し、少年探偵団の活躍もあって鈴木会長は無事に発見された。
その際、つい先日も、鈴木財閥と同じくWSGスポンサーである三塚製菓の三塚社長が、鈴木会長と似た手口で拉致され、すぐに発見される事件があったことが明らかにされる。

阿笠邸~オープニング

阿笠博士の家で事件について話すコナンと灰原。
その会話を盗聴する大学院生の沖矢昴(赤井秀一が変装した姿)の元に、FBI上司のジェイムズ・ブラックから電話が入る。

曰く、今回の事件は15年前の事件の再来なのではないか、と。
(ここでオープニングムービーへ)

明かされる15年前の事件

阿笠邸に蘭と園子が到着し、鈴木会長を救ったお礼にと、園子からリニアのチケットを貰い大喜びする少年探偵団。
チケットは6枚あり、少年探偵団の他にコナン、灰原、蘭が乗車することに。

阿笠邸からの帰り、昴の車に気付いたコナンは皆と別れ、1人で昴の車に乗り込む。
車内では、15年前のWSGボストンの直前にも今回と同じような拉致事件が起こり、製菓会社、財閥系、自動車会社のトップがそれぞれ拉致され、自動車会社のトップが殺害されたこと(冒頭の男性)、生還した2人の被害者が事件について口をつぐんだこと、イシハラマコトという日本人が犯人として逮捕されたことが明らかにされた。

また、11年前にも15年前の事件を模倣した事件が発生し、犯人が逮捕されたこと、どちらの事件もFBI長官を務めていたのはアランだったこと、今回の事件も模倣だとFBIは考えていることも伝えられた。

被害者の類似性から、次は自動車会社のトップが拉致されると予測するコナン。

毛利探偵事務所

蘭が帰宅する際、探偵事務所に相談に来ていたジョンとすれ違った。

一方、蘭の同級生で女子高生探偵の世良真純が滞在するホテルでは、世良とその母メアリーがリニアの件などについて話をしていた。

その夜、毛利小五郎から、ジョンの依頼内容が明かされる。

ジョンはバーで出会った見知らぬ男に、三塚社長や鈴木会長のことを話してしまっており、自分のせいで2人が狙われたのではないかと恐れていた。
そうではないことを証明してもらうために、秘密裏に探偵事務所を訪れていたのである。

「ジャパニーズブレット」の通称を持つリニア内でジョンが狙われる可能性があることから、小五郎は蘭たちがリニアに乗車することに猛反対する。
探偵団の身に危険が及ぶことを危惧し、なんとか乗車させないようにできないかと策を考えるコナン。

リニア事前説明会

リニア乗車権を手にした一般人に対し、事前の説明会が開催された。
進行を担当するのは、壮行会でも登場した白鳩、石岡(名前が出るのはこの場面が初)と、リニアの開発チーフエンジニアの井上治。

当日は名古屋国際空港に集合した後、空港内の病院で事前の健康診断を受けてから、新名古屋駅から芝浜駅までノンストップで走るリニアに乗車するという説明。

おっちょこちょいな石岡は、リニアから万国旗が飛び出す仕掛けがあるという機密事項をうっかり聴衆に喋ってしまう。

空港到着

リニア乗車当日、空港に集合する一般人とスポンサートップの面々。
その中にコナンや灰原、蘭、ジョン、小五郎もいた(少年探偵団は東京で留守番)

また、それとは別に、世良とメアリーも名古屋入り。
さらに、世良の兄、羽田秀吉とその恋人の宮本由美も名古屋に来ていた。

健診に向かう道中、コナンに昴から電話が入る。
その電話で、イシハラマコトが最後まで容疑を否認して獄中死したことや、彼には妻と娘がいたが、証人保護プログラムで名前を変えている可能性が明らかにされる。

病院~ジョン拉致

皆が病院で健診を受けている最中、MRI機器で「クエンチ」と呼ばれる事故が発生。
健診室内に大量のヘリウムガスが充満し、リニア乗車客は全員酸欠で気を失ってしまう。
薄れゆく意識の中、昴に電話をかけるコナン。

一方、コナンからの無言電話を受けた昴は、急発進する不審な車を発見し、追跡を開始する。
しかしながら、同じく追跡していた世良・メアリーが乗るバイクと衝突しそうになり、車を見失ってしまう(世良とメアリーは昴の正体を知らない)

意識を回復したコナンたちはジョンが姿を消していることに気づく。
ジョンに密かに取り付けておいた発信機の信号を利用し、昴に状況を伝えるとともに、自らも追跡を開始するコナン。

倉庫での格闘

コナンの指示を受けた昴は、東海コンビナート内の倉庫にたどり着く。
まもなく、昴の車を追跡していた世良とメアリーも到着。

昴のことを不審人物だと思っている世良とメアリーは、有無を言わさず昴に攻撃を開始。
さすがの昴も2対1でピンチに陥ったが、ギリギリのところでコナンが到着、昴はその場から逃走し、コナンを避けているメアリーも姿をくらます。

その後、コナンと世良によって、ジョンは無傷で発見されたが、アランも行方不明になっていることが判明。

コナンから指示を受けた昴は、変装を解いて赤井の姿に戻り、新名古屋駅へ向かう。

リニア発車

病院での事故を受け、リニアは客を乗せずに芝浜駅まで走ることが決定された。
諦めて東京へ向かう新幹線に乗車する蘭と灰原、小五郎たち。

しかし、犯人が15年前を模倣し、ジャパニーズ「ブレット」(リニア)内でアランを殺害すると推測したコナンと世良は、人目を盗んでこっそりリニアに乗車する。
2人を乗せたリニアは定刻どおり新名古屋駅を出発した。

届け、遥か彼方へ

車内のコナンから連絡を受けた赤井は、リニア通過後の線路に立っていた。

「タイムリミットだ」とコナンに告げた後、入口が閉まりつつある真空トンネルへ向けて、ライフルを発射する。

アラン発見

ライフルを撃ち終えた赤井は、コナンから追加の注文を受け、それを成し遂げるためにリニア乗車予定だった客全員の電話番号を入手してほしいと返す。
コナンから連絡を受け、小五郎が持っている乗客リストをこっそりと盗む灰原。

一方、リニア車内のコナンと世良は、アランが残した手がかりから、キャリーケースの中に監禁されていたアランを無事に保護する。

推理開始

アランを発見したコナンと世良は、灰原の探偵バッジを介して、新幹線の乗客に今回の事件の推理を始める。

コナンからの合図を受け、FBI捜査官のジョディ・スターリングがPCを操作すると、リニア乗車予定客のスマホが一斉に鳴り始める。

ただし、その中で唯一、スマホが鳴らない人物がいた。
その人物こそが今回の事件の犯人だという。
リニア車内にいる犯人がゆっくりとした足取りでコナンたちに近づいていく。

犯人判明

その足取りの主はなんと白鳩舞子だった。

白鳩は「スマホの電池が切れていただけ」と容疑を否認したが、実際には電池は切れていなかった。
病院でクエンチを起こした際に、MRIの磁気の影響でスマホが故障していたのである。

さらに、新幹線ではなくリニアに乗車していること、何より「シラハトマイコ」が「イシハラマコト」のアナグラムであることが、白鳩が犯人である証拠だとコナンは言う。

諦めて拳銃を抜き、それをアランに向けながら自白する白鳩。

アナグラムから推測されるように、イシハラマコトは白鳩の父だった。
そして15年前、1人目の被害者である製菓会社トップが拉致された際、白鳩はイシハラマコトと一緒におり、彼の無実を確信していた。

にも関わらず、FBIはイシハラマコトを犯人として捕らえ、結果、イシハラマコトは亡くなった。
そのことを恨み、当時のFBI長官だったアランを殺害すべく、今回の模倣事件を起こしたのである。

絶体絶命、そして

白鳩の説明を聞きながらも、逆転の機会をうかがうコナンと世良。

時計型麻酔銃と格闘術でそれぞれ白鳩を抑えようとしたまさにその時、リニアが遠隔操作で急減速し、2人はバランスを大きく崩してしまう。

チャンスを逃し、一転してピンチに陥るコナンたち。

その時アランが「殺すのは自分だけでいいのだろう。なら心臓をできるだけ高い位置から狙え」と白鳩に言う。
しゃがみこんでいるアランの心臓を上から撃てば、たとえ弾丸が貫通したとしても床に着弾するので、リニアの壁が破損して大事故になるのは避けられるという言い分である。

白鳩は、アランに誘導されるように少しずつ後退し、拳銃を高めに構える。

その時、コナンの合図を受けた世良が手動でリニアを減速させた。
まさにそのタイミングで、どこからともなく弾丸が飛んできて、白鳩の肩を撃ち抜く。
床に倒れ、気絶する白鳩。

遥か彼方からの狙撃

白鳩の肩を撃ち抜いたのは赤井が真空トンネルへ向けて発射したライフルの弾丸だった。

その弾丸は特注の銀製で、トンネル内で磁石の影響を受けることも減速することもなく、時速1,000kmで走行するリニアを追いかけていたのである。
そして、リニアが急減速したため、追いついた弾丸がリニアの薄い装甲を貫通し、所定の位置まで誘導されていた白鳩を撃ち抜いた。

こうして事件は解決したかに思えたが、「共犯者がいる」と続けるコナンと世良。

共犯者

2人をピンチに陥らせた急減速が、何者かによって白鳩を助けるために行われたのは明らかだった。
そして、そんなことができるのは、手元のタブレットで車内の様子を見ていた井上ただ1人である。

隙をついて井上からタブレットを奪い取った灰原。
タブレットを調べると、そこにはリニアの遠隔操作プログラムが入っていた。
動かぬ証拠により、井上が共犯者であることが確定する。

井上も、FBIを恨む人物の1人だった。
実は、15年前の事件で最初に拉致された製菓会社のトップは井上の父であり、井上はイシハラマコトではない人物が父を拉致した現場を目撃していたのである。
井上はそのことをFBIに話したが、聞き入れてもらえず、それどころか、事件のトラウマでスポンサーを降りた井上の父を、全米が非難し、父は会社のトップを解任されることとなる。

こうして、すべてを失ってアメリカを追われた井上の怒りの矛先はFBIに向き、同じく復讐を胸に誓っていた白鳩と知り合うことで、今回の事件は起こったのである。

逃走

今度こそ事件は解決したかに思えたが、今度は井上が隙をついて拘束から逃れ、タブレットを奪い返し、新港浜駅で新幹線から降りて逃走する。
それを追いかける小五郎だったが、井上は逃走用の車まで用意しており、取り逃がしてしまう。

たまたま秀吉、由美と合流していた赤井のもとにコナンから電話が入る。

「今度は先生(ジョディ)を助けてあげて」

一方、逃走中の井上がタブレットを操作すると、リニアでクエンチが発生。
磁力でバランスが取れなくなり、このままだと脱線してしまう危険な状態であるにも関わらず、リニアは終点の芝浜駅に向かってどんどん加速していく。

確保

連絡を受けたジョディ、ジェイムズ、ジョディの同僚のアンドレ・キャメルの3人は井上の追跡を開始していた。
そこへ、赤井から連絡が入る。

赤井の車に同乗していた秀吉の指示で、3人は二手に分かれて井上を追うことに。

秀吉の指示は、ジョディやキャメルからすれば信じられないようなものだったが、将棋六冠王の記憶力と推理力はすさまじく、的確に先回りをした結果、ついにジョディが井上を捕らえることに成功する。

FBIの誤認逮捕を嘆く井上に対し、ジョディの電話越しにジェイムズが誤認逮捕ではなかったことを告げる。

真相

15年前、井上の父を拉致した男には仲間がおり、自動車会社トップを殺害したのはその仲間だった。
そしてその人物こそがイシハラマコトだったのである。

また、11年前の模倣事件を起こした犯人は井上の父を拉致した犯人と同一人物であり(井上もそのことは把握していた)、「15年前の事件の共犯者について話すことで、15年前の事件については不問とする」という司法取引を行ったため、その人物の話が表に出ることはなく、世間的にイシハラマコトだけが犯人として処理された。

つまり、イシハラマコトは1人目の拉致の犯人ではないものの、拉致及び殺人事件の犯人であるという事実に変わりはなく、FBIの誤認逮捕だという白鳩と井上の認識は間違っていたのである。

そんな勝手な司法取引さえなければこんなことにはならなかったと主張する井上に対し、「(全米から避難された)あなたがこうして無事に暮らし、今回の復讐劇を行えたのも、証人保護という司法取引のおかげだ」と言い放つジョディ。
現実を突きつけられた井上は気力を失う。

クライマックス

コナンと世良は、リニアを止めるべく尽力していた。
しかし、前方・後方の運転席のブレーキよりも井上のプログラムが優先され、リニアを減速させることができない。

途方に暮れる2人だったが、何も知らない少年探偵団からの無邪気な電話をヒントに、コナンが起死回生の一手を思いつく。

後方車両に向かった世良は、演出で飛び出すはずだった万国旗を使ってパラシュートを作り、それを後方に向けて放つ。
同時にコナンは先頭車両の先端を破壊し、そこからボール射出ベルトを使って前方に特大のサッカーボールを放つ。
パラシュートの空気抵抗と、ボールとレールの間の摩擦のおかげで、減速したリニアは芝浜駅に到達する前に脱線し、避難を終えた芝浜スタジアムに突っ込んだ。

新幹線のモニタを見ながら、後方車両で気絶しているコナンに探偵バッジで必死に呼びかける灰原。
意識を取り戻し、全員無事だと応えるコナンと、大歓喜する新幹線内の乗客。
こうして1人の死者も出すことなく、リニアの暴走は止められ、事件は解決した。

感想

近年のコナン映画の魅力のひとつがド派手なアクションだが、年々興行収入を伸ばしていることもあってか、本作もその流れを受け継いでいた。

一方で、細かい描写や推理にはあまり踏み込んでおらず、例えば白鳩が犯人である証拠が確定的なものとは言えなかったり、15年前の被害者が口をつぐんだ理由が描かれていなかったりと、観客の想像に任せる部分が多くあったように感じる。

ただし、全体として見れば2年ぶりのコナン映画に対して寄せていた大きな期待を満たしてくれる作品であり、公開初日、2日目と連続で鑑賞するくらいには満足度が高かった。

また、余談ではあるが、今作でヒロイン的ポジションとして描かれることが多かったのは蘭よりも灰原であり、灰原ファンには見逃せない作品となっているだろう。

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