2019年10月9日から17日まで初海外旅行で中国に行っていました。
訪れたのは北京・天津・瀋陽・丹東・大連の5都市です。
訪問した観光地やその感想、注意点等についてまとめています。
本記事では丹東(10月15日)について記載しています。
10月15日
6時20分、起床。
6時50分、チェックアウト完了、ホテル出発。
10月半ばにして気温は3℃
7時、瀋陽駅に到着。
チケットの発券は昨日済ませてあるので、荷物検査等の手続きを済ませて高速鉄道に乗車。
7時25分、定刻発車。
車窓から見える高層ビル群を眺めながら、すっかり日課となった朝のヨーグルトをいただく。
9時6分、丹東駅到着。
この都市は北東部にあり、北朝鮮と接している。
とするとかなり田舎な感じなのかと思いきや、駅前には高層ビルがあり、普通に栄えている。
9時20分、駅に隣接するこちらのスーパーで大きな荷物を預ける。
料金は重さに関わらず1つにつき10元なので、まとめられるものはまとめた方が良い。
まとめなくても大した値段にはならないけど。
9時30分、観光に繰り出そうとしたところ、路上でキャッチのおばちゃんに捕まる。
最初は無視して歩いていたのだが、このおばちゃん、相当しつこい。
レベルで言えば、新宿歌舞伎町並、いやそれ以上かもしれない。
歩きながら話を聞くと、どうやら丹東の主要な観光地をバスとガイド付きで198元(約3,000円)で回れるツアーの売り込みらしい。
ツアーは8時30分に出発しているので、合流地まで車で送ってくれるとのこと。
僕は結構警戒していたのだが、友人が乗り気だったので参加してみることに。
結論から言えば、別に失敗ではなかった。
9時45分、駅近くの事務所にて1人198元を支払い、ワンボックスカーに載せられて運ばれる。
9時57分に下車。
すぐそこにはとバスのようなバスが停まっている。
おそらくこれに乗るのだろう。
目の前には鴨緑江という川が流れており、その対岸は北朝鮮というロケーション。
北朝鮮第四番目の町、新義州らしい。
橋もかかっており、物資のやり取りが行われているようだった。
10時8分、先程のバスに乗って出発。
客は我々を含めて15人程度。
おそらく全員中国人。お手軽北朝鮮体験として人気なのだろう。
車内は禁煙だったのかな、タバコを吸っている人はおらず、嫌煙家としては一安心。
英字プリントトレーナーにダウンジャケット、金のゴツいネックレスをしたいかつい男性ガイドが窓から見える観光地について説明をしている。
もちろん中国語なのでわからないけど。
10時23分、中朝文化展覧館に到着。
この施設では中国と北朝鮮の交流を示すような文化資料が展示されている他、北朝鮮の民族舞踊のショーも見られるらしいのだが、ガイドがここで「それらを見るには220元の追加料金が必要」と言い出す。
なんだと!?
まさか歌舞伎町もびっくりのぼったくり事案発生か!?と思ったが、最初に貰った案内ビラに(中国語)で書かれていたし、我々は途中参加だったのでこのタイミングで言われただけで、他の乗客はツアー出発前に言われていたみたい。
ショー以外にもオプショナルサービスがいくつもあり、全てで220元ということだったので支払うことにした。
ちなみに支払わなくてもそのままツアーに参加することはできる。
もちろん全ての施設を回ることはできなくなり、しばしばバスで待機することになると思うが。
というわけでこのツアー、結局合計で418元(6,300円くらい)を支払った。
中国にしては意外と高くついてしまったが、帰国してから調べたところ、日本の某旅行会社では大連~丹東の往復高速鉄道代金とホテル代を含めた丹東1泊2日ツアーを65,000円で売り出しているくらいなので、それと比較すれば遥かに安い。
とはいえ、我々が参加したツアーは中国語ができる人が誰もいない場合は詰んでしまうので、その点は注意すべき。
中朝文化展覧館に入館し、民族衣装を着たガイドさんに説明を受ける。
もちろん中国語なので何を話しているかはわからない。
館内の写真は撮影禁止だったので、写真の掲載はできないが、中朝の上層部の交流を示すような写真が主に展示されており、近年取られたであろう、習近平氏と金正恩氏の2ショット写真もあった。
また、この展示室には、北朝鮮で出版されている書籍が展示されており、なんと購入もできる。
値札がついていなかったので値段は不明。
10時40分、別の展示室に案内される。
ここには北朝鮮の画家が描いた絵が飾られている。写真撮影も可能。
展示だが、価格が書いてあったので、おそらく購入もできるのだろう。
中朝文化展覧館というだけあって、両国の交流を示すような絵が比較的多い。
例えば、1枚目は北朝鮮のお母さんと中国の若者。
11時から中国と北朝鮮の民族舞踊を見る。時間は40分弱。
写真撮影は禁止だった。
演目中、演者に花束を渡している人が何人もいた。
おそらくだが、観客がお金を出して花束を購入、好みの演者に渡し、演者がその分のバックを貰うというシステムではなかろうか。
一人、めちゃめちゃ沢山の花束をいろんな演者に渡しまくっているおじさんがいて、観客からも歓声が上がっていた。
おそらく太客なのだろう。
11時40分、朝鮮の特産品販売所へ。
「抗美援朝」というすごい名前のお酒が売っていた。
武器を模した容器のお酒セットが売っている。
空港とかで止められそう。
ちなみに中身は50%を超える酒。
12時30分に足跡館という博物館に寄った後、13時30分、昼食の施設へ。
道路脇にある食堂で朝鮮料理を食べる。
キムチ、かぼちゃの煮物、煮魚、ナス、ゆで卵など、たくさんの料理が出てきたが、正直言って箸が進むのはキムチと煮魚くらいだった。
全体的にかなり薄味で、日本人ですらそう感じるのだから、中国人は言わずもがな。
大半の人はほとんど食べずに席を立ち、10分もすれば座っているのは我々3人だけだった。
この後70キロくらい走ることになるからトイレは必ず言っておけとガイドに言われ(もちろん中国語で)、食堂に隣接した公衆トイレへ。
そしてついにここで出会ってしまう。
トイレなのにドアねーじゃん!!!!!
これが噂に聞くニーハオトイレ(ドアや仕切りがないトイレ)ってやつか。
このトイレは仕切りがあるだけマシなのかな。
21世紀にこんなものが実在するとは。
こんなもの目の当たりにしたら出るもんも出ないわ・・・
さて、気を取り直してバスに戻り、13時50分に出発。
14時25分に河口という場所に到着。
ここには「河口断橋」という、かつて日本人が作り、朝鮮戦争時に米軍が爆破したことによって途中で途絶えてしまった、中国と北朝鮮を結んでいた橋の痕跡がある。
中国側から見た河口断橋。
両サイドには中国国旗がなびいている。
しばらく歩くと奥の方に何やら大きな柵のようなものが見える。
さらに進むとそこで橋は途絶えていた。
すぐそこに北朝鮮が見えている。
あの国をこんなに間近で見ることができるとは。さすがに興奮。
橋から横を見るとこのような景色。
左側が中国、右側が北朝鮮。
写真だとわかりにくいが、岸付近の建造物の有無が両国の格差を感じさせる。
14時50分、橋の入口付近に集合。
そのままバスで丹東駅の方に戻るのかと思いきや、なんと船に乗れるらしい。
結構すごいな、このツアー。
河口断橋の先端より北朝鮮側へ。橋が見える。
こちらは北朝鮮側。
北朝鮮側の岸に点在する家は日本人が建築し、残していったもの。
オレンジ色の服を着た第一北朝鮮人発見。
黒い服で歩いている男は軍人だろうか。
水色の自転車も発見。
写真ではわかりにくいが、橋の上には自転車や歩行者がいる。
船上では売り子が北朝鮮のタバコを売っていた。
北朝鮮のタバコは結構人気があるようだ。値段は1箱10元ほど。
15時20分、乗り場とは違う場所に着岸。
16時に再び集合と言われ、その辺をブラブラ。
金色の銅像や、接待部と書かれた建物がある。
接待部ってなんだろう。
16時、先程の場所から、別の船で出発地へ戻る。
16時20分、最初の船の出発地に着岸。
公衆トイレに寄ったら、出会ってしまった、ニーハオトイレと双璧をなすヤバいトイレ、「全部つながってるトイレ!(勝手に命名)」
こちらのトイレ、ドブのような長い溝に用を足す方式で、仕切りとドアは会ったけれども下は全部つながっている(ドアや仕切りがないものもあるらしい)。
利用者が毎回流すのではなく、定期的に溝に水が流される方式なので、基本的に溝の中は汚物だらけ。
当然トイレ内の悪臭はすさまじく、苦手な人はおそらく吐いてしまうだろうというレベル。
僕自身、あとちょっとでも長く滞在していたらダメだったかもしれない。
16時26分、バスが発車、ノンストップで丹東駅付近まで戻り、17時33分に下車。
今夜はこのまま大連に向かう予定だが、高速鉄道の発車時刻まで1時間ほどあるので、駅の近くを散歩。
小腹が空いたのでKFCへ寄る。
中国のKFCは日本と違い、チキンの部位によって値段が変わるようだ。
3つで11元のものを購入したら、日本のKFCのオリジナルチキンの3分の1程度しかないちっちゃいチキンが出てきた。味は普通。
18時、駅のすぐ近くのお店に立ち寄る。
入口に北朝鮮のお金が展示してある。
中で販売もしており、セットで25元(400円弱)だった。
松茸も売っていた。
1袋160元(約2,400円)。さすがにそこそこする。
18時10分、荷物を受け取り、丹東駅構内へ。
15分ほど待ったところで受付が開始し、18時28分、改札内へ。
電車遠いな!
写真ではわからないかもしれないが、高速鉄道はすでにホームの奥の方に停まっている。
ホームが長い上に丹東⇒大連の高速鉄道が短いので相当歩かされた。
18時37分、定刻発車。
我々の座席だけなぜか進行方向と逆向き。
回転用のレバーはあるが、後ろの座席との間隔が狭くて回転させられない。
20時55分、大連駅到着。
例によってホームはタバコの煙が充満。
瀋陽や丹東とは違って予想通りではあるが、大連駅前もかなり栄えている。
21時5分、コンビニでヨーグルトや水などを調達。3人分で39元。
21時10分、道端でタクシーの客引きに合う。
ホテルの場所を告げると30元だという。
歩いて行こうとする素振りを見せると即20元に値下げされたので利用。
別に値下げされなくても多分利用したけど。
大きい荷物はトランクに積み込んだが、もちろん閉まらない。
ベルトなどでとめることもなく開いたまま発車。
大荷物に割れ物などを入れている人は注意すべき。
21時15分、ホテル到着。ポーターが荷物を下ろして運んでくれた。
今回泊まるのはHOTEL NEW WORLD
2泊で3人で25,000円、北京よりは安いが、北京よりも良い感じのホテル。
ホテルの外観(翌日に撮影)
部屋は非常に清潔
そしてなんとウォシュレット付きトイレ!
中国では初めて見た。
窓からの眺めも良い。
この日はもう遅いので、夕飯は出前を取ることにした。
注文したのはこちら、米粉の麺2つとチキンとカシューナッツ炒め丼。
50元(約750円)。容器代や配送料込みでこのお値段。
どれも量がかなり多くて、麺は日本の3倍、丼も2倍以上はあったと思う。
麺の容器の大きさはもはやバケツ。
こういった種類の麺はパクチーが入っているのがスタンダードのようなので、苦手な人は注文時にパクチー抜きを指定すると良いようだ。
シャンプーやボディーソープ類
左側の暗めの容器のものは北京のホテルにもあったが、非常に泡立ちが悪い。
右の白いものは大連で初めて使ったが、良好だった。
シャワーの勢いもあるし、浴槽も広い。
トイレの件から考えても、かなり良いホテルのようである。
Part6へつづく
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