SNS時代に自分の価値を最大化する方法

『SNS時代に自分の価値を最大化する方法』表紙 読書

2019年8月に出版された本
本屋で表紙が見えるように置かれているコーナーにあった本たちの中にあったのでセレクト

全体で220ページ弱、かなり平易な文章で書かれており、幅広い層に読んでもらいたいという意図が明確に感じられる。

「SNS時代に」とタイトルについているが、そこまでSNSに特化した内容ではない。
4つある章の中でSNS特有の内容は第3章のみ

第3章以外は人生全般に関することなので、「SNS時代に」ではなく「現代社会で」でも良いと思う。
現代社会がSNSと切っても切れない関係だからなのか、それとも単に目を引くタイトルにしたかったからなのか。

現在の自分の価値を把握する

自分の価値を最大化するためには、まずは自分の現在の価値を知る必要がある。

自分の価値とは自分の強みと言いかえることができる。
すなわち、他人と差別化を図ることができる自らの長所のこと。

『さあ、自分に目覚めよう』(マーカス・バッキンガム&ドナルド・O・クリフトン)によると、
自分の強み=才能×知識×技術
である。

3要素の中で、才能の占める割合が一番大きく、それをベースにして知識と技術が上乗せされたものが、「自分の強み」となる。

自分の才能とは言っても、実際考えるとなかなか思いつかないもの
それを解決してくれるのが「ジョハリの窓」

ジョハリの窓についてはここでは詳細には説明しないが、簡単に言えば、複数人で協力し、自分の長所を(自分/他人)が(知っている/知らない)の4つに分類し、分析するというもの

ジョハリの窓の中で一番重要なのは、秘密の窓(自分は言っているが他人は知らない自分の強み)で、それを他人も知っている状態に移すことが大切だという。

専門的には上記のとおりだが、より平易に言いかえるならば、友人・知人に、「私はどんな人間か」を率直に聞いてみるということ。
そして、その答えに反論・反発せず、謙虚に受け止めること。

価値を上げるベースづくり

自分の価値の現状がわかったら、次はそれを上昇させるための準備である。
ここでの準備は環境づくりや持つべき心意気のようなものと考えると良い。

まず、環境づくりという点で大切なのが、優秀な人に囲まれた好環境に身を置くということ。
格上の人たちの行動を見て、思考や技術を真似し、役に立ったものを自分のノウハウとして蓄積する。

ただし、たとえ格上の人がいるとしても、異業種交流会のようなものは自分の価値の上昇には役に立たないと筆者は言う(このように、ネガティブな側面に切り込んでいくところに本書の独自性があると感じた)。

筆者の経験から言うと、異業種交流会で行われるのは「仕事をください」というアピールで、言うならば「取引先の開拓会」である。

なぜ異業種交流会は上手くいかないのか。
それが「心意気」の部分に通ずるのだが、異業種交流会に来るような人(駆け出しの若手が多い)は、概してリターンしか求めていない。

何を学ぶにせよ、まずは信頼に基づく人間関係を構築するところから始まる。

ところで、格上の人から学ぶといっても、そんなに都合よく周囲に格上の人がいたりはしない。
というか、そんな人はほとんどいないのかもしれない。

ただ、そんな場合でも問題はない。
学ぶ舞台は別に現実世界である必要はない。
本を読めばいいのである。

本は、先人・偉人の考え方、行動方法が凝縮された結晶であり、「一番のメンター(指導者)」と筆者は綴っている。

優れた人たちの中に身を置いて信頼関係を築き、読書をたくさんして学びを深めるというのが、本項のエッセンスだが、信頼関係を築くにはどうすればいいのか。
実は方法はかなり単純で、本書に限らずありとあらゆるところで述べられているので箇条書きでいくつか紹介するが、単純なことの積み重ねが大きな効果を生むのだろう、と個人的にも思う。

  • メールなどはすぐにレスポンスする
  • いくら早くてもミスしていたら台無しなのでしっかり確認はする
  • 同じミスを繰り返さない仕組みをつくる
  • 情報を端的に伝える力を養う
  • 論理的に考える癖をつける
  • 人のせいや言い訳はしない

当たり前だろう、とほとんどの人が思うだろうが、実際のところすべて完璧に実践できている人は少ない。
だからこそ絶大な効果があるのだろう。

SNSでの立ち振る舞い

さて、いよいよタイトルにも入っている「SNS」での立ち振る舞いだが、正直なところ、この項(本書では第3章)には、専門的な内容は書かれていないと感じた。
もっとも、書籍で出されているものだし、老若男女を対象としているので、それは仕方ないのかもしれない。

あるいは別の見方をすれば、SNSで影響力を持つために特別なテクニック、裏技のようなものはなく、当たり前のことをコツコツと積み重ねるのが実は一番の近道ということなのかもしれない。

さて、SNSで影響力を増す(≒フォロワーを増やす)にはいくつかの方法がある。
フォローする側から考えると、誰かをフォローする動機はおおよそ次の3つ

  1. 単純に好きだから
  2. 重要な情報を発信しているから
  3. 仕事や趣味の考え方が似ていて、努力しているから

1は芸能人やスポーツ選手にあてはまるもの。
既に他の分野で華々しい実績を上げている人の新たな一面を見るためにフォローをする。
なので、価値を高めるというよりは、価値が高まった後の段階である。

つまり、一般人が狙うべきは2と3の要素となる。
重要な情報を発信するためには、日々の情報収集や勉強が求められるし、考え方が似ている人はむしろ自分から探しに行くことで交流を発生させる。

いずれにせよ、共通しているのは、目的を持って積極的に行動することである。

SNS上で大切なのは、自分が何者で、何について発信しているかを誰もがわかるようにし、有益な情報を発信し続けること

自分の価値を最大化する

これまでの項で、自分の現在の価値を把握し、上昇させる準備をして、SNSでの振る舞いも身につけた。
最後は、価値を最大化するために何をしていくべきか、である。

PDCA

価値を上げるためにはPDCAサイクルを回すのが大切である。
そのためには、失敗を恐れず、常に挑戦し続けることを心がけるべき

ワンランク上の体験

挑戦はし続けるべきだが、苦労してもできないことにいくら挑戦しても、大した効果は望めない。
なんとかして乗り越えられる壁に挑戦するのが、最善の選択である。

情報リテラシー

せっかく価値を積み上げていっても、間違った情報を発信することによって、その価値は一気に落ちてしまう。
そうならないようにするために、得た情報については裏を取り、自信と責任をもって発信していきたい。

金融リテラシー

「金儲けは汚い」とか「投資はギャンブル」とかいった認識が日本にはいまだに蔓延しているが、こういった空気には流されないようにしたい。
金融リテラシーを身につけ、ある程度のお金を手にすることによって、「生活のために働く」という段階から抜け出していく。
その段階を抜け出して自由な働き方を手にすることにより、さらに自分の価値を高めていくことができる。

常識のアップデート

時代は常に変化するもの。
特に近年はそのスピードが速い。
価値の上昇をストップさせないためには、時代の変化に柔軟に適応し、常に自分の中の「常識」をアップデートしていかなければならない。

批判の取捨選択

SNSだろうと現実社会だろうと、他者と接点を持つ限り、批判は避けられないもの。
ただし、全てに反応する、あるいは全てに反応しない、というのはおすすめできない。
建設的な意見に対しては耳を傾け、単なるアンチは受け流すというのが賢いやり方

感謝の言葉を口に出す

自分一人でできることなどたかが知れている。
このことを常に念頭に置き、どんな立場になっても、助けてもらった際には必ずお礼を言うことで、信頼関係を構築していくことが大切である。

まとめ

自分の価値を正しく知り、それを高めていくためにどういったことを心がけ、どういった行動を取ればいいかについて解説、その中で、現代社会とは分けて考えることができないSNSについても触れた1冊だった。

先述のとおり、SNS特化の書籍ではないが、社会生活を営む上で忘れがちな初心を思い出すことができるので、会社などに入ってある程度の地位を築いている人こそ読むべき本だと思う。

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