阿佐ヶ谷にあるSATOブリアン本店に行ってきた。
焼肉好きなら誰もが知っているであろう超有名店。
ちなみに2019年12月現在、食べログ東京焼肉ランキング5位(3,9,13位も系列店)
日本一予約が取りにくい店とも言われており、実際、僕も予約開始時刻直後から300回以上電話をかけて結局通じなかったこともある。
手数料はかかるが、現在はネット予約にも対応しているのでそちらの方が予約が取りやすいかもしれない。
また、いずれの予約方法にしても夜は基本的には4人以上での予約となるので注意したい。
阿佐ヶ谷駅から徒歩で数分、予約時刻の18時の少し前に店に到着。
店内の壁には有名人のサインがずらり。
今回予約したのはSATOブリアン直球コース。
店長の佐藤さん厳選のスペシャルコースで、価格は税込み14,000円
ドリンクは別なので、壁のワインリストを見て考える。
「ハーディーズスタンプシラーズ・カベルネ」を頼みたかったのだが、あいにく品切れだったため、「マトゥアリージョナルピノ・ノワール」にした。
まず最初にキムチ。
続いてお通しのビーフシチュー。
良質なお肉がゴロゴロと入っているこのシチュー、普通の店ならメインに据え置いても不思議ではないクオリティ。
白ごまと海苔のサラダ。
肉ではないが普通に美味い。
いよいよ焼肉がスタート。まずは3種盛り。
下から時計回りにタン、ハラミ、テート。
ちなみにテートとはヒレの一種で、シャトーブリアンの横にある部位。
見てのとおり、非常に美しい赤身肉である。
ところで、SATOブリアンでは肉は全て店員さんが焼いてくれる。
つまり、最高の品質の肉が、最高の状態にカットされ、最高の加減に焼かれるというわけだ。
僕らはそれを談笑でもしながら待ち、焼きたてを食べるだけ。まさに贅の極み。
店長の佐藤さんに焼いていただいている際に少しお話をうかがったのだが、部位はもちろんのこと、季節や肉の状態まで考慮に入れて焼き方を変えているらしい。
匠の技である。
タンは特製スパイス(写真右下の器右側)orからし醤油(同左側)でいただく。
テートはたれ(上の器右側)、ハラミは特製スパイスorニンニク醤油(写真2枚目)を使うと美味い。
タレ類の選択肢は多岐に渡るが、どの味付けが美味しいかは都度店員さんが教えてくれるので安心。
続いてはイチボ。サシの入り方が美しい。
スパイス&レモンマスタードとわさび醤油でいただく。素晴らしい。
箸休めのキュウリの漬物を挟んで、ヒレ登場。
一緒に出てきた卵は「つまんでご卵」という品種で、名前のとおり箸でつまめるほどに新鮮で弾力がある。
焼きあがったヒレを網の上で温めた特性たれにくぐらせた後、ご飯に乗せ、その上から先ほどの卵とタレをかけたらヒレスキの完成。
肉とご飯を一緒に口へ放り込む。美味すぎる。
間髪を入れずに運ばれてきたのは名物「ブリカツ」
(上手く撮れなかったので、写真は前回訪問時)
ブリカツとはシャトーブリアンを使ったカツサンドである。
その美しい断面は思わず見とれてしまうほど。
カツの品質は折り紙つきだが、パン自体も「ル・シュクレクール」という、大阪の人気店から取り寄せた特別なもので、肉以外にも一切の妥協がない。
口に入れるとさらに驚き。
肉があまりにも柔らかいので、パンと肉の境目がまるでわからない。
これはもはやカツをパンで挟んだものではなく、はじめから「ブリカツ」というひとつの物質だったんじゃないかと思わせるほどの統一感。
そして押し寄せる圧倒的な肉の旨味!
ここでワイン2本目をオーダー。
「チャンキー・レッドジーファンデル」をセレクト。
果実味が豊かで華やかな感じがする。
肉の方はいよいよ店の名前の由来にもなっているシャトーブリアンのお出まし。
大振りの肉の各面を焼いた後、ご飯に乗せ、さらにそこにウニを乗せる。
ブリカツと双璧をなすSATOブリアン名物の「ブリめし」の完成である。
味覚、嗅覚、視覚全てにもたらされる圧倒的なインパクト。
いよいよ最後の肉、リブ芯。
その名のとおりリブの中心部の肉。
クライマックスに相応しい凄まじいサシの入り方。
ポン酢に浸かったたっぷりの大根おろしを包んで口に運ぶ。
肉の見た目に反して非常にさっぱりとした味わい。
シメに冷麺。
口に残る脂が洗い流され、スッキリとした感じに。
デザートはキャラメルナッツのアイス。
結構甘めで、ナッツの粒感が強い。
アツアツの肉を入れてきた口に冷たいアイスが心地良い。
お会計は4人で65,500円。
金額自体は決して安くはないが、肉やサービスの質を考えればかなり満足度が高いと言えるだろう。
お祝い事や何かの節目など、ご褒美的に使いたい店である。
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