GACKTの勝ち方

『GACKTの勝ち方』の表紙画像 ビジネス

2019年8月に初版が発行された本。

著者のGACKT氏は、言わずと知れた、日本を代表する男性ソロアーティストであり、2020年でソロデビュー21周年を迎えた。
アーティスト活動のみならず、俳優・実業家など、幅広い分野で活躍し続けている。

本書は、著者が成功するために実践してきた、「勝ち方と人生をマネタイズする方法」について記したビジネス書である。
その内容は、アーティスト、起業家、実業家だけでなく、すべての人がセルフブランディングを確立するのに役立つものとなっている。

ページ数は全体で約240ページ。
大きな見出しや写真にも多くのページが割かれているため、見た目よりもボリュームは少なく、気軽に読みやすい本である。

人生をマネタイズする

「マネタイズする」とは、「収益化する」という意味。
すなわち「人生をマネタイズする」ということは、自らが存在しているだけでカネを生む、究極のセルフブランディングの形である。

もちろんそれは一筋縄に行くようなことではなく、その段階に至るまでに、日々怠ることなく努力を積み重ねていかなければならないし、どんなに辛いことや無理なことでも必ずやり通さなければならない。

「人生をマネタイズできる局面」でやるべきことを以下にまとめる。

ファンを増やす

ここで言う「ファン」とは、「人間としてのこの人(自分)を応援したい」と思ってもらえるような存在のこと。
それは芸能に限らず、ビジネスにおいても同じ。
言い換えれば、「なにか(君のために)できることないかな?」と言ってもらえるような関係性を築くということである。

そのために必要なのは、「自分がやると決めたことを絶対にやり抜く」ということ。

どんな職業でも、誰かが必ず自分のことを見ている。
彼らに対して、いい意味で予想を裏切り、期待には大いに応える。
そうやって、応援してくれる人を増やしていく。

ポジティブな思考を持つ

無駄な時間だと思えるような仕事はいくらでもある。

だが、その仕事が無駄だと思えたとしても、どうせやらなきゃいけないもの。
だったら、その時間を意味のある時間に変えるように動くべき。

自分にとってネガティブなものをポジティブに変える。
それは思考の転換だけで成し遂げられる。

自分を印象付ける方法

会議や会食、交渉中にやたら喋る人が場の中心となることがよくある。
しかし、それに対してたくさん喋って対抗する必要はない。

大切なのは喋る量ではなく、「演出力」と「ポジショニング」

タイミングとしては、皆が黙り、急に静かになる瞬間。
その時に、ゆっくり、簡潔に、話題に対する自身の考えを話す

会話の隙間で、大事なことをゆっくり喋ること。
これこそが、自分の話を聞かせるための動き。

希少価値を上げる

己のスタンスを崩し、相手のフィールドに踏み込んでいくことはいくらでもできる。
しかしそれはレッドオーシャンに飛び込み、小さなパイを奪い合うために辛く苦しい戦いをするということ。

自分の希少価値を上げること、飽きさせないこと、焦らして、待たせて、大いに期待させ、それを上回ることが大切。
もちろんそのための努力は常にしなければならない。

勝負に勝つ方法

生きている限り、望もうと望むまいと色々な勝負に参加することになる。
その勝負に勝つにはどうすればいいのか。

覚悟と立ち振る舞い

まず、勝負に勝つために必要なのは覚悟。
覚悟とは、一方間違えたら死ぬかもと認識した上で「死んでもやり遂げる」と心に決めること。
どんな相手だろうと、徹底的にやるという気持ち。

そして、その「覚悟」だが、勝負のまさにその現場だけで必要なものではない。
むしろ勝負で重要なのは、切り札同士の単純な強弱で勝敗が決まる段階に突入する前に相手を勝負から降ろすこと。

あらゆる勝負どころの鍵は、その勝負までに自分がどう立ち振る舞ったか。
そして、その場において自分がどういう存在として周りから認識されているか。

だからこそ、日常の段階で、発言の内容、喋り方、表情など色々なことに気を配り立ち振る舞うことが大切である。
それができていれば、あとは完璧なタイミングでブラフをかまし、相手を勝負から降ろすだけである。

ともかく動こう

通常の人の思考は「知・覚・考・動」
それに対して、成功者の思考は「知・覚・動・考」
「とも(知)・かく(覚)・うご(動)・こう(考)」である。

物事を知って覚えたらあとはとにかくすぐに行動する。
そして動きながらさらに知り、覚えることもできる。

結果を出す一番の近道は「行動すること」
考えるのは行動した後、「どうやったらもっとうまくやれるのか?」という段階でいい。

怠らない

自分が選択したものに対して怠らないこと。
そして、選択では常にツラい方を選ぶ。

困難な選択肢からの方が得られる知識や経験が多くなる。
知識や経験は絶対に奪われない自分の財産となり、人生を彩ってくれる。

そして毎日怠らずに継続する。
それは、「自分は出来る」という自信に繋がり、精神的な軸となる。

体型

ビジネスに外見は関係ないと考えている人もいるが、そんなことはない。
初対面の印象、プレゼンや交渉の場など、スマートで清潔にしていた方が魅せやすい上、説得力がある。

少なくともビジネスにおいて太っていることにはなんのメリットもない。

だから日々のトレーニングを怠らずに継続するべき。

できないは無い

「できない」「無理」という言葉は封印する。

その代わりに「どうすれば出来るのか」を考える。

そもそもセルフブランディングにおいて、有言実行は絶対なのだから「できない」などという言葉は許されない。

人の土俵で勝負はするな

人の印象はファーストコンタクトで決まる。
最初の出逢い、場の始まりこそ、「自分のペース」を作る最大のチャンス。

この場において、受け身で過ごすとすっかり相手の土俵に引きずり込まれてしまう。
先手を打って行動することが大切。

メンタルリセット

望まない結果や不測の事態はしばしば起こるもの。
それをいちいち気にしているのは非常に効率が悪い。
そこで重要なのが、メンタルをリセットし、前進すること。

注意しておきたいのが、著者の言う「メンタルリセット」は、自分の努力不足や判断ミスによって生じた望まない結果に対して、その理由を他の事象に転嫁する行為ではないということ。
「メンタルリセット」とは、ベストの選択と努力が為されている際に起こってしまった不測の事態は気にせず、気持ちを元のレールにさっと戻すことである。

メンタルをリセットする際にすることと言えば、自分が自分にまっすぐ向き合い、努力していることを確認するという作業のみ。
ただし、それを行えるようになるには、自分の中に確固たる美学を築き上げている必要があり、日々怠ることなく努力をしていなければならない。

人生は積み重ね

人生とは、一瞬一瞬の発想力・想像力・創造力の積み重ねである。
すなわち、今この瞬間に何を考え、どう行動するかは人生を決定づける要素となるということである。

今この瞬間にネガティブな言動を取る人はネガティブな人生を歩むし、逆もしかり。

他人に気を取られていても仕方がない

他人の人生にばかり気を取られている人がいるが、そんなことをしても自分の人生にはプラスに働かない。
それよりも、自分の人生をいかに有意義に過ごすかということに集中するべき。

一次元的な考え方は古い

自分に関するネガティブな情報が広まる時と、ポジティブな情報が広まる時、これらは同一直線上における一次元的考えでは正反対の位置にあると捉えられるが、情報が拡散するエネルギーという観点では、両者は変わりがない。

重要なのは、自分が話題に上がった際に、そこに自分が流したい情報を意図的に付加するということ。
常にポジティブな情報をストックし、大きな波が立った時に流せる準備をしておく。

どんなネガティブな情報が流れた時でも、応援する人たち、ファンを作ることができる人が、強く魅力的な人になれる。

まとめ

格言をまとめたような構成になっており、読みやすく、そして惹き込まれる内容だった。

「自分を印象付ける方法」は非常に役に立つと感じたし、多くの本で語られている「すぐに行動することこそ大切」ということも再確認できた。
有意義な一冊としておすすめしたい。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました