2020年10月に初版が発行された本。
著者の堀田秀吾氏は言語学者。研究活動以外にも、企業の顧問や芸能事務所の監修、ワイドショーのコメンテーターなど、幅広く活動している。
本書は、日常生活の様々な場面で発生するストレスを解消するための、心がけや行動についてまとめたものである。
ページ数は約230ページ。非常に多くの参考文献から事例を引用しており、専門用語も登場するが、内容自体は一般向けに易しく書かれた本である。
書籍では朝、午前、昼休み・・・と、時間帯で区切ってストレス解消法を紹介しているが、本記事ではジャンルで分類し、主な解消法を紹介する。
不安解消
- 爪を綺麗にする
- 心配事が起こらないことを実際に確認してみる
- 「不安」を「興奮」と言い換える
- 「運がいい」と思い込む
- 他人の幸福を願うクセをつける
- 「もし○○なら✕✕する」と、あらかじめ対策を考えておく
- 背筋を伸ばして青空を見上げる
- 目の前のことに集中する
- とりあえず笑顔を作る(悲しいときは無理しない)
- ひとり言で自問自答する
- おでこをタッピングする
- 腹式呼吸をする
- ガムを噛む
- グループチャットでの無視は、嫌われているからではなく傍観者効果
- 不機嫌/否定的/ネガティブな人には極力近づかない
- 1人カラオケをする
- SNSは1日30分程度にする
- 昔の恋人のSNSをチェックしない
- 他人と比較しない
- 不安を紙に書き出す
- クッションやぬいぐるみを抱きしめる
イライラ/怒りの鎮静
- 朝、目覚めてすぐに1回だけ、楽しかった記憶を1分思い出す
- 寒色系を生活に取り入れる
- 空腹を我慢しない
- 自撮りをする(SNSにアップはしない)
- ボート漕ぎの動きをする
- かわいい写真を1分~1分半見る
- 3人称で話す
- 10秒間待つ
- 左拳を握る(右はダメ)
- 上から目線の人は自分を客観視できない人なので気にしない
- 権力者は共感に欠けるものなので言動をいちいち気にしない
- 攻撃を無効化する発言をする(「もう辞めろ」→「もっと活躍しろってことだな」)
- 不機嫌/否定的/ネガティブな人には極力近づかない
- やけ酒はしない
- 徹夜はしない
- 楽しい気持ちになることをしてから寝る
集中力アップ
- 「運がいい」と思い込む
- 背筋を伸ばして青空を見上げる
- カフェなど、適度な騒音がある場所で作業する
- 時計の運針速度を速める
- ネガティブな言葉を使わない
- コメディ映像を見てから作業する
- かわいい写真を1分~1分半見る
- 合間に違う仕事を挟むか、2つを同時並行で進める
- 10~15分の手浴をする
- 歯磨きをする
やる気/元気回復
- 暖色系を生活に取り入れる
- とりあえずやり始める
- 変な動きをしてみる
- 10~15分の手浴をする
- 歯磨きをする
- ポジティブな言葉を使う
疲労回復
- 爪を綺麗にする
- 背筋を伸ばして青空を見上げる
- 腹式呼吸をする
- 30分未満の仮眠を取る
- 冷たいタオルで顔を拭く
- ガムを噛む
- かわいい写真を1分~1分半見る
その他
- 憧れる人や尊敬できる人の選択を真似すると自信がつく
- おでこのタッピングは食欲解消効果がある
- ボーっとするとアイデアが浮かびやすい
- あえてきりの悪いところでやめたほうが記憶に残り、アイデアが湧きやすい
- 不愉快な人や言動に遭遇したら、自分以外のところに理由を(勝手に)考えると、自分の感情への被害を抑えられる
- 否定的な言葉に凹むのは単なるバーナム効果の可能性が高い
- 自分の性格を変えたかったら、環境を変えてみる
- 結果よりもプロセスを褒めるほうが自信の向上になる
- 程よいアルコール摂取は創造力を高める
- 日頃から感謝の気持ちをもつ人は熟睡しやすい
- 週に1回5つ(1日でまとめてやる)の善行で幸福感が高まる
まとめ
ストレス解消のためのテクニックが網羅的に記載された1冊だった。個人によって向き不向きはあるだろうが、100個ものテクニックが掲載されているので、試してみて、「自分に合う」と思ったものを実行すると良いだろう。
本記事では割愛したが、書籍内では、ストレス解消の行動の効果やエビデンスについても記載されているので、そのあたりが気になる方には手にとって見ることをおすすめしたい。
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