【実食レポ】完全予約制の超ハイコスパ和食居酒屋「きになるき」に行ってきた

渋谷にある和食居酒屋「きになるき」に行ってきた。

渋谷駅から徒歩で10分弱の場所にお店はある。
東急線、東京メトロの場合にはA0出口を出て道玄坂を上っていく。
厳密に言うと最寄り駅は京王井の頭線の神泉駅なので、井の頭線を使う人は神泉駅で降りると近い。

お店の入口はかなりわかりにくく、看板も小さいものしか出ていないので、すぐそばのCAFÉ de CRIEを目印にすると良いだろう。

「きになるき」の外観写真

ビル内に入り、地下への階段を下りていくが、ここにも特に看板等はない。

若干不安になりつつも地下1階の通路を進んでいくとようやくお店の入口を発見。

「きになるき」の入口のしゃしん

暖簾をくぐり、店内に入ると厨房を囲むようにL型のカウンター席が配置されている。
総席数は10席で、テーブル席はなし。
先客はゼロ(理由は後述)なので、奥からつめて座る。

「きになるき」の店内写真

こちらのお店、システムがかなり特殊で、完全予約制かつ料理はおまかせコースのみで運営されている。
平日は19時スタートと2115分スタートの2部制となっており、今回は19時スタートの1部にお邪魔した(そのため先客はゼロ)

また、店主がたった1人で切り盛りし、サービスを効率化する代わりに料理に極限までお金と労力をかけているので、ドリンクのオーダーひとつにしても、グラスは交換制、注文は店主が聞くまで待つ、等の細かいルールがある。

と、ここまでを読むと恐ろしいお店に思えてくるかもしれないが、店主は気さくな方で、ルールもコース開始時にちゃんと説明があるので心配は不要。
ドリンクの提供も下手な居酒屋より全然早いので全く問題はない。

ただし、先述のとおり、グラスは交換制なので、お酒と同時に水を飲みたい方は事前に近くのコンビニ等で買っていくことをおすすめする(お店側も推奨)

さて、店主からの説明が終わった後は、まず1杯目のオーダー。

ドリンクメニュー。
コースには飲み放題が含まれている。

「きになるき」の外観写真

芋焼酎は5種類が用意されており、順番が決まっている。
そのため、例えば4種類目を飲むためには先の3種類をすべて飲まなければならない。

常連の方は芋焼酎のソーダ割を頼んでいる方が多かった。

ちなみにこの日の芋焼酎のラインナップは以下のとおり。

1杯目、さつま白若潮

さつま白若潮の写真

2目、㐂六

㐂六の写真

3杯目は社外秘

4杯目、ひとり歩き

ひとり歩き

5杯目、女王蜂

女王蜂

日本酒の方だが、この日は旨口は白菊酒造のにごり酒で固定

にごり酒

辛口は多数用意されており、一升瓶がなくなるごとに次の銘柄へと移行する。

1本目、ど辛

ど辛

2本目、紀土

紀土

以下、料理を紹介

岩海苔
磯の香りと適度な塩味でお酒が進む。

「きになるき」の岩海苔

トコブシとあん肝

「きになるき」のトコブシとあん肝

個人的にはあん肝はにおいが苦手で普段は食べないのだが、こちらのあん肝は臭みがまったくなく、舌触りは滑らかで非常に美味しかった。

松茸のお吸物
カウンターに置かれた瞬間にこちらまで届くほどの豊かな松茸の香り。

「きになるき」の松茸のお吸物

熟成マグロ

「きになるき」の熟成マグロ

熟成マグロはこちらのお店の名物料理のひとつ。
7日間熟成させたマグロは旨みがたっぷり。

お店おすすめの食べ方は、赤身(写真左手前)は何も付けずにいただき、追い塩をするという方法。
塩は「マルドン」というイギリスの塩。

トロは塩を付けていただき、後から生胡椒のトリュフオイル漬け(写真右上)を食べると美味しい。

今回のメイン、「セカウマ牡蠣の味噌鍋」に使う牡蠣が出てきた。
ちなみに、セカウマ牡蠣=世界一うまい牡蠣

セカウマ牡蠣

生で食べてもいいとのことだったので、ひとつだけ食べてみたが、磯臭さは少なく甘みが強い。

鍋が登場

「きになるき」の鍋

使われている豚肉は、秋田から取り寄せた、冷凍していないもの。
冷凍していない肉は灰汁が出ないので、この鍋ではモヤシ由来の僅かな灰汁しか出ず、取り除く必要がないんだとか。

たしかに灰汁がほとんど出ていない。

「きになるき」の鍋

鍋が沸騰して少し経ったあたり(店主がタイミングを教えてくれる)で、牡蠣を投入、よく煮込んだ後に豚肉で牡蠣を巻いていただく。
柔らかい豚肉とプリプリの牡蠣のコンビネーションが最高。

イクラご飯が登場。
そのまま食べるも良し、鍋のスープと旨みを吸ったモヤシをかけて食べるも良し。

「きになるき」のイクラご飯

「きになるき」のイクラご飯

お会計を済ませてきっちり21時に退店。
お会計は1人6,000円。安い!

店主の努力の賜物である圧倒的なコストパフォーマンス。
料理もお酒も申し分ない美味しさだった。
次回の訪問が非常に楽しみである。

店名 きになるき
住所 東京都渋谷区円山町5-3 萩原ビル地下一階2号室
営業時間 平日:19:00~23:15
土日祝:18:00~22:30
※2時間の2部制、ドリンクオーダーストップ15分前
定休日 なし
TEL. 03-6455-3219
※電話予約不可
公式Facebook https://www.facebook.com/kininaruki.otame/
※予約方法は上記URLに掲載

※上記の情報は執筆時のものです。ご訪問にあたっては最新の情報をご確認ください。

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